ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ぴーたん

ピータンなんて、食べる習慣なかったんだけど、
平成女鉾にピータン好きがいて、気がつくといつもテーブルに並んでいる。
で、私もいつの間にか食べるようになっていた。

あの濃密なまったり感。

先日、神戸中華街に行った時も、買ってしまった。
だって80円よ、奥さん。

でも原石のピータンはかなりグロい。
表面に、もみ殻がついている。
これは昔住んでいた木造一軒家で大量発生した、羽蟻の脱皮した抜け殻を想像させる。
勇気を振り絞って掴むと、もみ殻の下は泥。
ムハッとした臭いに負けそうになりながら軍手で剥いて、やっと玉子の殻が出てきた。
ねずみ色である。

その殻を剥くと、黒真珠のような姿が現れた。
きれい。
ピカピカ!
これって白身ではなく、黒身?

それをスライスしたら、こんな目ん玉になりました。
粘土のムハッとした匂いは、ピータンにも染み付いていた。
これはアンモニア硫化水素の匂いらしい。
う~ん、危険な食べ物だ。

だから、なかなかな大人の味。
お酒も進むってもんだ。

でも一人で一個食べ切るのは、ちょっとツラいもんがあるわね。