ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

同行50人

平成女清音会の新人発表会。

こじんまりした稽古場に、初めて揃いの紫浴衣を着た新人ちゃんが
肩を寄せ合っている。
「そ~れ」で始めた囃子は、まだおぼつかなくて弱弱しい。
入会して4か月、譜を覚えるだけで手いっぱいな様子だ。

鄙びた(ひなびた)町で小さな山車を追いかけている気持になった。
心がしみじみ透き通った。

終了後、1年目の新人ちゃんは「楽しかった」と言い、
2年目は「まだまだ」と言った。
囃子の奥深さを物語っているようで頼もしい。

これから色んな経験を積み、
気迫のこもった囃子ができるようになるはず。
同じ鉾に乗る者は、同じ船に乗る乗組員と同じ。
どうぞよろしくお願いします。