ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

救命の連鎖

AED自動体外式除細動器)の講習を受ける。
心停止の人に電気ショックを与える器械だ。
駅や公共の場所によく置いてある、あれだ。
2004年から一般市民も使えるようになったらしい。

業者さんが見学者の中から「あなた、やってみてください」と指名した。
指名されたのは、色白でネクタイを締めた、おとなしそうな男性だ。
まずは倒れている人形の肩を叩き、声をかける。
「大丈夫ですか?」

業者さんの厳しいダメが飛ぶ。
「そんな声では聞こえません!」
うらなり君、「大丈夫ですか?」
業者「まだまだ!」
うらな「大丈夫ですか?」
業者「そんなんじゃ気がつきません。大丈夫ですか?!
うらな「大丈夫ですか?!
業者「大丈夫ですか?!
うらな「大丈夫ですか?!!

「大丈夫ですか?」だけでかなり緊張の走る状況になってしまった。
緊迫した中、うらなり君は
「あなた、救急車を呼んでください。そしてAEDを持ってきてください」
と、課長さんに頼んでいた。
いつもニヤケた課長さんも、「はいっ」と機敏に動いていたよ。
人の命がかかってるんだもの。
雰囲気作りって、大事よねぇ。