ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

飛人(ピート)さん

ピートさんと英子先生の夫妻に会う。
お二人は、ニューヨークにある研究所の教授。
ピートさんは宇宙物理学、英子先生は社会学が専門。

英子先生とは以前から知合いだったが、
結婚されている事も、お相手がオランダ人という事も初めて知った。

ピートさんは、日本に造詣が深い。
16歳の時、オランダで囲碁を知ったそうだ。
17歳で俳句に出会い
大学で宇宙を研究して唯識論から仏教へと至ったらしい。
「僕の前世は、出島に来ていたオランダ人だと思うのです」と言っていた。
前世て・・・。

お二人の会話は、英語だそうだ。
そうじゃなくても、ピートさんは日本語がペラペラ。
「英子先生はオランダ語しゃべらないんですか?」
と聞くと
オランダ語は『I Love You』しか知らないのよ」とおっしゃる。
ピートさんに言わせると
オランダ語で『愛してる』と言っても『愛してる』とオウム返しされるだけで
『”私も”愛してる』って言ってもらえないのが不満なんだって。

そういうところは、外国人なのね。
ごちそうさま!