ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

捕り物帳

先日、置引を捕まえた。
正確に言うと、犯人をタックルしている人に「通報して」と言われて保安室に駆け込んだ。
その時点では、捕まっている人が犯人かどうかも分からない。
犯人(仮)は、「用事があるんです」と、抵抗していた。
私が助っ人を呼んで戻ると、犯人(仮)が男二人をズルズル引きずって80メートルほど移動していた。

通報を受けて、まず覆面パトカーが来た。
抵抗する犯人(仮)を後部座席に押し込み、手錠をかけた。
「全部洗い出せ」と、私服警官は最初から犯人扱いだ。
(この人が犯人じゃなかったらどうするんやろう?)と心配になった。
そして、窃盗の証拠が見つかった。

その後続々と警察官が来て、それぞれ事情聴取して、
4人くらいの警察官が同じ場所から同じ内容の電話をして、
捕獲の時と同じポーズで写真を撮って、鑑識が来て帰って行った。

事件は日常に潜んでいる。
いざと言う時にバカ力が出るかどうか、テンションが上がるかどうか、が犯人捕獲の鍵だな。