ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

祇園祭迷子

来日中の甥っ子達に、祇園祭宵山の楽しさを教えてあげようと、出陣!
手始めは、夜店!

烏丸通りを四条から御池へ。
道の両側にずらりと並ぶ屋台に、甥っ子1号は目を輝かせる。

「あの、ピカピカがほしい!」
王冠のようなキラキラモールの輪っかに、光るライトがついている。
他にもスーパーボール、焼きそば、風船、金魚すくい・・・
ピカピカ光るおもちゃの銃は、高いので買ってもらえなかった。


「あそこにもあるよ!」
駆け出した甥っ子1号と人混みに、ベビーカーを押す私はつい出遅れる。
甥っ子2号を抱いた妹も、目が離れてしまう。

あれ?!
1号がキョロキョリして走り出した!
見失った!

妹が探しに行く。
戻って来たその手に、1号はいない。
「メガネの男の人が連れて行ったって・・・」

どこかに警察官の詰所があるかもしれない。そこへ向かおう!
甥っ子1号の名前を大きな声で呼びながら歩く。
甥っ子2号も、大きな声で叫んでいる。
あっ!子供が駆け寄ってきた!
メガネのカップルが名前を確認して、去って行った。

ありがとう。いい人だったね~。
ショックで言葉が出ない甥っ子1号の頭に輝くキラキラのモールが、より一層憐れを誘いました。