数年前のことがずっと気になっていた。
某社長さんのところに先輩と共に伺った時のこと。
畳に座布団が2枚並べられていた。
社長から「どうぞお座りください」とうながされて、
「ありがとうございます」と座布団に座った。
でも先輩は座布団に座らない。
私も慌てて座布団から降りた。
商談は弾んだが、結局最後まで、その座布団は役目を果たさず、並んでいるだけだった。
京都人として、あの場での正解は何だったのだろう?
最近になって先輩に聞いてみた。
「どうしたら座ったんですか?」
先輩がおっしゃるには「社長さんにもう一回勧められたら、座った」
へぇぇぇぇ~‼
それを京都人Bさんに言ってみた。
「うん。その理屈は分かるわ。私もそうする」
へへぇぇぇぇ~‼
別の京都人C君に言わせると
「それは、後で陰口を言う、または、言われないための行動や。
こちらから”あの社長さんは気が利かへん”とも言えるし
あちらから”あの子ら、すぐに座布団座ったえ”とも言われへん」
へへへぇぇぇぇ~!!
ほな、座布団の立場は⁈
座るのは、野暮なの⁈
「野暮やないで。座ってもかまへん。そういう人や、と思われるだけや」
わ!分からん!
分かる人にしか分からん!奥深すぎる文化や!