ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

Prometheus

東京と京都を行き交うNさんから

「今夜20時から丸太町にあるカフェ・モンタージュで開催する室内楽コンサートのチケットがあるのですが、もしご興味&お時間あればぜひ!」

と、お誘いを受けて、替え玉で参りました。

「Prometheus」という、チェロとピアノの室内楽

夷川通柳馬場東入るの住宅街に、こんなホールがあったのねぇ。

半地下のこじんまりしたスペースに、お客さんが満員。

L.v.ベートーヴェン=H.ゲルー:「プロメテウスの創造物」よりエアー

L.v.ベートーヴェン:ピアノとチェロのためのソナタ 第1番 ヘ長調 op.5-1

F.プーランク:プレスト 変ロ長調 FP 70 
ピアノとチェロのためのソナタ FP 143

というラインナップ。

 

ベートーヴェンの生きた頃(1700年代)に、今日演奏されたチェロが生まれたらしい。

"新しい楽器、チェロの技巧を試したベートーヴェンの意欲作"

という解説が、古典というより未知の音楽を聴くようで、ワクワクした。

当時はピアノの音が小さかったので、チェロが伴奏になってピアノに主旋律を譲っていたらしい。

一方プーランクの曲は、主旋律が追いかけたり入れ替わったり、迫力があったり可愛かったり、ピアノの表情が色々に代わって、とても惹きこまれた。

途中(何かに似てる)と思ったら、福山俊朗氏のラジオ番組のバックに流れている音楽にフレーズが似ていた。

 

弦楽器は湿気で調弦が大変(演奏時間より長くかかる)という話も面白かった。

チェロ君、1700年代に生まれて、まさかこんな湿度の高い日本にやって来るとは思ってなかったやろねぇ。

ほんで、過去と未来、どんな演奏者に奏でられるんやろねぇ。