ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

脚本があると思うな!

劇団愉快犯、春の実験公演「脚本があると思うな!」を観に、吉田寮食堂へ。

こちらもTOWA学生演劇アワード対象の公演。

新しい建物が並ぶ京都大学に突如現れる、カオスな一角。

これが吉田寮

私にとっての京大のイメージ。

演目は4本でした。

▶実験レベル1 セリフが描けないよ!「駄青春賛歌」

 劇の設定と少しの決まり事だけを役者に伝え、あとは役者のアドリブに任せる。

▶実験レベル2 一人だけキャラが定まらないよ!「???」「???」 

 一人の役者だけが、脚本や演出を知らされていない。リアル巻き込まれキャラ。

▶実験レベル3 もうなんにも思いつかないよぉぉぉぉ!!「バキ錬」

 脚本はないけれど、演出も役者達も準備万端な気持ちで取り組む本番前日の様子。

アドリブで組み立てられるので、上演時間は日替わり。

パンフレットを観ると、1と2はキャストも日替わり。

2は、脚本を知らない役者が1人、芝居に放り込まれ、黒子に誘導してもらったり、台詞を大学ノートから選んだりしながらも芝居を上演させる実験でした。

夢で、台詞を覚えていない舞台に立つシチュエーションがあるけれど、周りがしっかりしていれば、案外どうにかなるかもね、と思ったり。