ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

居杭

友人の狂言の会「第209回考究会」を観に、京都観世会館へ。

狂言は、心の内もすべて言葉にする。

2人が(たまに3人が)同時に話したりもする。

結構無表情な方が演じていた演目もあったけれど、言葉で説明するので、逆に面白かったり。

 

友人の演目は『居杭』でした。

亭主に、あいさつ代わりに殴られるのが嫌な「居杭」さんが、隠れ頭巾で姿を隠す。

サンタクロースみたいにたっぷりヒゲをたくわえた算置さんがやってくる。

陰陽師の算木で占う手つきもこなれていた。

「令和五年二月十一日~」って今日やん。

「探し物は、生類ですな」

「左前方にいます」

「私とあなたの間にいます」

と、的確に当てるのに、やっぱり姿が見えない。

Wikiに、『居杭』は「出る杭は打たれる」から来たと推測されている、とあった。

居杭君、たくましく生きていってほしい。

お返しにいただいた品は、頭巾にちなんで、赤ずきんちゃんの入浴剤でした。