ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

末広がり

友人の狂言を見に、京都観世会館へ。

第207回考究会「狂言の会」

今年はコロナの影響で、招待状をもらった人だけのクローズドな発表会。

入口で、招待状と連絡先を渡して、体温を測り、消毒して入場。

 

今回、J嬢の演しものは「末広がり」

太郎冠者が主人から、宴会で長老に贈る「末広」の調達を頼まれる。

でも太郎冠者は初めて都に行く事に浮かれて、「末広」が何か分かっていない。

都で詐欺師に、傘を「末広」と売りつけられ、帰ると主人に叱られる。

 

私も「末広」が何か、分かっていなかった。

(盃かなぁ?)と推理していると、扇の事だった。

 

怒られた太郎冠者は、家を追われる。

家の前で詐欺師から教えてもらった囃子物を唱え、

最後は主人と一緒に踊るのが、平和なエンディングでした。

 

J嬢は、都の詐欺師の役だった。

扇と傘を持っているのに、傘を渡していた。

末広の意味を分かっていたら「そこ!」「逆!」と突っ込めたのになぁ。

 

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