ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

はたらくおじーさん

入院していた時、病室のゴミを集めに回ってくる高齢の男性がいた。

毎朝7時から、床を拭いたりトイレを掃除したり、常に働いておられる。

 

「毎日出勤してるんですか?」と聞いたら

「週に6日来てます」

「一日一万歩は歩いてる。こんなにしんどいと思わへんかったわ」

ポロポロ弱音が出てくる。

「せやけど、他の人聞いたら、80台でもがんばったはる。わしも負けてられへん」

と、言っておられた。

 

高齢に関わらず肉体労働、恐れ入る。

 

看護師さんが「女性の病室なのであまり話しかけないでください」と注意しに来られた。

私が「いえいえ、私が話しかけたんです」と言ったけど

掃除のおっちゃんは「ええんです」と、去って行かれた。

 

高齢になっても働き続けねばならない社会、苦いなぁ。