ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

長崎歴史文化博物館

長崎日記、再び。
長崎歴史文化博物館にて、くんち三七五年展を観た。

くんちの歴史、長崎刺繍の精密さ、衣装、囃子、龍や傘鉾を間近に見て凄さを再実感。
ドラを鳴らしたり衣装を着れたり、傘鉾をかつげたりと実際に触れて面白い。

くんち祭の他にも、長崎には唐町(中国)、出島(オランダ)、医学、キリシタン朱印船貿易など話題がいっぱい。
また博物館自体が見やすくて面白いのだ。
白紙の本を覗き込むとお話が始まる仕掛けとか、
ペリーやロシア人が来航するニュースを番組風に視聴したり、
朱印船の中を体験できるなど、
常設展でもかなりの時間を費やしてしまった。

館内で話しかけてきたおじさん。
アメリカ大陸発見以前の世界地図を説明してくれた。
Aちゃんがマルコ・ポーロの「東方見聞録」やモンゴル皇帝フビライ・ハーン、「青き狼」の話をすると、
おっちゃんは「その本は読んでないです」と恥ずかしそうに言った。
おっちゃんはその後も色々説明してくれた。
朝青龍と白鳳では、どっちが好きですか?」と聞かれた。
Aちゃん「私は寡黙な白鳳の方が好きやけど、モンゴルの王には朝青龍くらいの明るさと無邪気さがある方が向いてますよね」と言い
おっちゃん「おっしゃる通り。言う事ないです」と言っておられた。
私達はすっかりボランティアの人だと思って、
「唐人屋敷はどこですか?」と、メモの切れ端に地図を書いてもらっていると

「先生、見学予定の団体が来られました。」と博物館のスタッフの女性が呼びに来た。
「あ、ちょっと待って。今、地図書いてるから」と丁寧に教えてくださり、
「じゃ、ごめんなさいね」と去っていった。

その後、別の階で見たビデオにそのおじさんが出演していた。
長崎歴史文化博物館 館長」と書かれていた。
あれれ?あのおじさん、館長さんやったんや。
Aちゃん、館長に説教してたんやね。