ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

長崎最後の事件

長崎旅行最終日。
朝8時頃、諏訪神社へ向かう市電の中、Aちゃんと私の共通の友人Y嬢から
「楽しんでますか~?」とメールが入った。
Aちゃん「返事を書かなきゃ」と携帯を取り出していた。

快晴満員の諏訪神社では、また息を呑むパフォーマンス!
枡席を前後で割り当てられた私とAちゃんもボブスレー状態でフィーバー!
「タダでは帰さんぞ~」と誰かが声を掛けたのを皮切りに
「もってこ~い!!」とリクエストを繰り返し、
気がつけば、帰りの空港バスギリギリの時間。
最後の町のパフォーマンスが終了するのと同時に飛び出した。Aちゃんはいつものごとく、たくさんの荷物を抱えている。
にもかかわらず、人波を押しのけ押しのけ、進んでいく。
前でうろちょろするおばちゃんに、
「チェッ」と舌打ちして「それはあかん」と私が注意するくらい。
”火の玉ガール”のようにノリノリである

一旦ホテルに帰り、スーツケースを受け取って、
なんとかバス停に間に合ったその時
Aちゃんが鞄を探っている。
「携帯電話が、ない」

えぇ~?!
Aちゃんの電話にかけてみるが、鞄は反応しない。
「Y嬢にメールを返信しようとして、神社で出したままや」とAちゃんの証言。
諏訪神社に電話をかけたが、「見当たりません」とのこと。

うちひしがれるAちゃんを、とにかく飛行機に載せる。
(次号に続く)