ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

9人の翻訳家

友人に教えてもらった映画『9人の翻訳家』をNetFlixで視聴。

ミステリー小説『デダリュス』完結編を世界同時発売するために集められた、9人の翻訳家達。

出版社の社長は、情報が流出するのを恐れて、翻訳家達を隔離し、

外部と連絡を取らせないし、原本を20ページずつ小出しにして、全部を見せない。

そんな中、巻き起こった事件。

そこから二転三転の謎解き。

時々挟まれる、刑務所での面会の相手は誰なのか?

 

フランス語を中心に、スペイン語や中国語、デンマーク語など飛び交って、翻訳家達の国際的な絆を感じる。

「利益の低そうな国から殺してやる」と言われてギリシャの翻訳家が狙われたり、「少し笑ったら」と中国の翻訳家が注意されたり、「イタリア人は話す時にしか手を使わない」など、ちょっとしたお国柄コントも差しはさまれていた。

とは言え肝心なところで、「1,2,3!」と合図するのは、何語でもバレるよねぇ。

 

2回見たら、初期のシーンで、大ヒントを見つけて、2度おいしい。

ロシア人役の女優さん(ウクライナ出身)が、憧れの作家と話せているのに解釈を否定したりして「志村うしろ~!」みたいな気分にもなった。

 

それにしても、『9人の翻訳家』で検索すると「難しい」「つまらない」「おもしろくない」がセットになって出てくるのは、視聴者にとって、傑作が見られない可能性を高めて、もったいないなぁ。