ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

1番目の伯父さん

親戚一同が集まったのは、伯父の葬儀のため。
5人兄弟の一番上の伯父さん。

いつも落ち着いて、明るくて、4人の弟達からも一目置かれていた。
仕事の話も、世間話も、とても含蓄があった。
中国で支店を立ち上げた時に、強かった中国人女性の話。
無実の罪で事情聴取を受けた後、シャバで食べたご飯のおいしかった話。
囲碁が好きで、私達の家に遊びに来ては父と碁盤を挟んでいた姿。

5人の兄弟はみんな個性的で、どの人も好きだったけど
何かの時に、一番頼りにしていたのは伯父だった。

私達姉妹のことも、とても可愛がってくれた。
このひめ日記も愛読してくれていたようだ。
最後に病室で会った時、開口一番「チエちゃんのブログ、最近見れてないんや」と言ってくれた。

小さい頃から可愛がってくれて
姿を見ただけで無条件に喜んでくれる人間が、この世からどんどんいなくなっていく。
寂しくってしょうがない。

この2日間は、5年分くらい泣いた。
伯父さんの家族はもっと悲しいと思うけど、気楽な立場で思う存分泣いた。
今も、涙が止まらない。

伯父さん、今頃は4人の兄弟と別の世界で麻雀してるかな?
どうか、どうか安らかに。
うちの父さんと楽しくね。
時々は目の端でみんなのこと、見守っていてね。