ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ペン論文

『フラジャイル』14巻にあった論文を次回の授業に取り上げようと思った。

がんを患った父親が、腎臓移植が必要な娘のドナーになれるか、という話。

 

フラジャイルの岸先生によると、

アメリカの移植学会の権威ペン先生が、1990年に書いた論文がネックになって

長い間、腎移植にブレーキがかかっていたとか。

ペン先生の没後、1999年に弟子が発表した論文で、間違いが指摘されたとか。

 

 

PubMedを色々探すけれど、

ペン先生の論文も弟子のも見当たらない。

図書館司書の同僚2人の手も借りて、1997年の論文ではないか、という話になった。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

う~ん、でも、14回の被引用数か・・・

弟子らしき論文でも、はっきりしたエビデンスは示されず、

UpToDateにもDynaMedにも、その後臨床に生かされている気配がないなぁ。

 

マンガも文献など確認しながら、ストーリーに載せていくのは大変やなあ。

 

それにしても、医局中の人員を借り出して、図書館でジャーナルを1冊ずつ探すのは「いつの時代やねん!」と突っ込んだ。

データベース!あるから!

そこ、ちゃんと取材して!

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