人生初、胃カメラを飲むことになった。
「最近は、飲みやすくなったよ」と周りの人に聞き、甘く考えていた。
看護師さんに
「リラックスしてね。目は閉じずに視線はボーッと壁を見て、鼻から息を吸って口から吐いてください。喉に麻酔がかかっているので、唾は飲み込まず、ベッドに垂れ流してください」
と、シートをひかれる。
手技は若い男性の先生。
(もうカメラ、飲んだかな?)と思っていたら、そんなどころではなかった。
飲んだけど、喉が吐き出そうとしてオエッとなる。
軽くパニックで、鼻から息を吸うことができなくなり、喉で無理無理息を吸う。
目を閉じたらいけないルールを思い出し、せめてカメラを見ようと目線はついつい上げ気味になる。
カメラでお腹を内から押されたり、空気を入れられたり、染料で染められたり、胃壁をちょん切られたり、ちょん切ったところの出血を止めたり。
看護師さんが背中をさすってくれるので、なんとか自分の身体の外側が分かる程度。
次第に鼻で息を吸えるようになったけど、つらい。早く終わらないかな。
でも終わる時にカメラを抜くのもしんどいぞ、こりゃ。
終わってぐったり。
「思っていたよりしんどかったです」とつぶやくと
「ちょっと時間かかったかな?」と先生。
平均が分からなかったから、次回からこれを参考に比較させていただきます。