ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

小説『カレーと村民』

来年、ニットキャップシアターで上演する予定の『カレーと村民』

これまで、ごまのはえ氏による戯曲はもらっていたが、

ステイホーム中に、小説が完成したようだ。

第一稿が出演者に配布された。

 

読みだすと、止まらない。

前回の顔合わせで聞いた時代背景、当時の人々の服装がすらすら理解できる。

また戯曲では語られない登場人物の心情や過去が、ありありと描かれている。

新しい登場人物もいた。

また、ごま氏の作品は、特に料理の描写が丁寧。

野菜が畑に生る様子、料理法、香りや味わいが伝わってくる。

今まで戯曲では書かれていたけれど表に出なかった、幕ごとのタイトルや、ト書きがしっかり読めるのも楽しい。

 

小説版が生まれたのは、コロナ禍の状況下での数少ない恩恵の一つかもしれない。

というわけで、戯曲の改訂も送られて来ました。

2021年1月と3月の公演では、じっくり熟成したものをお届けしますわよ。

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