ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

「カレーと村民」を読む語る

日本劇作家協会関西支部の”月いちリーディング”のため、コモンカフェへ。

今回の課題図書は、ごまのはえ氏の「カレーと村民」

社会派の戯曲だった。

 

日露戦争終結時の村民の様子が描かれていた。

リーディング後は、その戯曲についてディスカッション。

「庄屋さんの兄弟はなぜ兵隊に行かないの?村民はギモンを抱かないの?」

という質問があった。

作家の

「庄屋さんは特権階級で、疑問を口にするなんて畏れ多いという感じだったんじゃないかな?日本人の特性として、線を引かれて『ここから先は入っちゃダメ』と言われると、それを守るところがある気がします。少なくとも僕はそんなお行儀の良いタイプの人間です」

というコメントが印象的だった。

 

息苦しい社会も、空気を読んだ村民自身が作っているのかもしれない。

自分はどうしたいか、ずっと考えている。

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