平成女鉾清音会のメンバーだったMさんの訃報が届いた。
数年前に病気が見つかって、しばらくは囃子方でがんばっていたけれど
笛を吹くのが限界になって、1年余り前に退会されていた。
ゴールデンウィークに手紙を整理していた時、Mさんの年賀状が出てきて
(どうしてるかなぁ)と思っていたところだった。
訃報をお知らせするハガキは、生前に用意されていたのだろう、
ご自分のメッセージが書いてあった。
「この世での学びを終え、ひと足お先に大きないのちの源に還りました」
という文章が穏やかで、悲しいけれど温かい気持ちになった。
Mさんは祇園囃子が大好きで、稽古も熱心だった。
「思い残すことなく、良い囃子が奏でられました」
とおっしゃった最後の出囃子の様子が、今でもありありと思い出せる。
どうぞ安らかに。
向こうの世界で、超ラブなご主人に、清音会の幸せな思い出を報告してくださいね。