ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

お別れの手紙

平成女鉾清音会のメンバーだったMさんの訃報が届いた。

数年前に病気が見つかって、しばらくは囃子方でがんばっていたけれど

笛を吹くのが限界になって、1年余り前に退会されていた。

 

ゴールデンウィークに手紙を整理していた時、Mさんの年賀状が出てきて

(どうしてるかなぁ)と思っていたところだった。

 

訃報をお知らせするハガキは、生前に用意されていたのだろう、

ご自分のメッセージが書いてあった。

「この世での学びを終え、ひと足お先に大きないのちの源に還りました」

という文章が穏やかで、悲しいけれど温かい気持ちになった。

 

Mさんは祇園囃子が大好きで、稽古も熱心だった。

「思い残すことなく、良い囃子が奏でられました」

とおっしゃった最後の出囃子の様子が、今でもありありと思い出せる。

 

どうぞ安らかに。

向こうの世界で、超ラブなご主人に、清音会の幸せな思い出を報告してくださいね。

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