週末に控えた、出張囃子についての議題があった。
平成女鉾清音会は時々、
依頼があれば出張して祇園囃子を披露するのだ。
今週末は、某ホテルでのパーティーに出演。
依頼人の名前を聞いた途端、
メンバーのI嬢が「その人知ってる。私のお客さんだわ」と言った。
I嬢は行政書士。
普段は固い場でのお付き合いらしい。
「囃子方として再会したら、びっくりしはるやろなぁ」と、ニヤリとしている。
そう、平成女鉾清音会のメンバーは普段
OLだったり、薬剤師だったり、司書だったり、保育士だったり、職人だったり、主婦だったり、公務員だったり、学生だったり、デパート店員だったり、役者だったり、尺八奏者だったり、ツアーコンダクターだったり、狂言師だったり、お母さんだったり、学芸員だったり、ピアノ教師だったりと、
様々なところで生活している、今どきの女性達なのだ。
それが平成女鉾清音会に来ると、囃子方の顔になる。
さっと心をひとつにして、コンチキチンと奏でる。
「自由自在にあらゆる姿に変身でき、それぞれの姿のときはその道のプロフェッショナルな能力を発揮することができる。」
ってとこが、まるで”キューティーハニー”みたいやなぁ。
え？良く言いすぎ？
まぁ、”ひみつのアッコちゃん”とか”遠山の金さん”でもいいねんけどね。
