ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

読書する視覚障害者の世界

図書館総合展2日目はフォーラム3連チャン。
図書館総合展運営委員会主催の「読書する視覚障害者の世界 文字、動画、でっかいもの」に参加。

目の見えない方への情報提供の技術の最先端を見た。
例えばマイクロソフトの開発している技術。

道を歩いていて音がしたら、そちらを向いて眼鏡を押せば、解説してくれる。
「若者がスケートボードでジャンプの練習をしています」
話をしていて静かな時、眼鏡を押せば
「40代男性は驚いた顔をしています。20代女性は微笑んでいます」と教えてくれる。
眼鏡にするとバッテリーが重いので、今はスマホのアプリで開発しているらしい。

映画の音声ガイドも興味深い。
目で見ても気がつかなかった演出を効果的に解説してくれる。
その際重要なのは、言葉の選び方と話し方。
「シェーン!!」で、『姿が小さくなる』はNG。
『遠ざかる』と表現しないと、理解が変わってくるそうだ。

以前は大金を投じて「研究」していたことが、
最近はSNSで「やってみた」など遊び感覚で気軽に試せるのも良い傾向だと言っていた。

PCやスマホで、より視覚に頼りがちな昨今だけど、見えない人にも優しい世の中になりつつありそうだ。
そして改めて、目の見えない方々の耳から情報で動いているたくましさに感服するのでした。