は・ひ・ふのかで紹介したけれど
『京都発 市田ひろみの縁起かつぎ』には、京都の意外ないわれが掲載されていた。
「おいでやす」と「おこしやす」に違いがあったなんて、初耳だ。
不意のお客さんや一見のお客さんには「おいでやす」
心待ちのお客さんや常連のお客さんには「おこしやす」
「おこしやす」ならゆっくりと
「おいでやす」なら長居は無用と機転を利かせなければならない。
知らなければ機嫌よくすごしていたのに
知ったばかりに気を遣わなくてはいけない。
京都にはそんな、記号みたいな言い回しがたくさんある。
否定的な言い方をせず、意図を汲みってもらう文化。
聞きわけるのも、頭が良くないと、読み込めない。
いけず文化と捉えるか
きつく伝えない心遣い文化と捉えるか、やな。