ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

大文字焼き

職場の予定表の8/16のところに「大文字焼き」と書いてある。

これに、違和感を覚える。

同僚に聞いたところ、「気にならない」と「気になる」が半々だった。

京都人でも、そんなもんなんや。

 

「大文字」は「送り火」だ。

祖先の霊”おしょらいさん”を送る、お盆の行事であるからして、「焼いて」いるわけではない。

回転焼」やあるまいし。

 

この情報、劇団そとばこまち時代に『エンシェントエイジ』という、立命館で上演した生瀬座長の脚本で知ったのよね。

町内会のシーンで、市田ひろみさん的な、"ザ・京都"な女性役が主張していたのよねぇ。

20代まで知らなかったのに、いつの間にか、「大文字焼き」という言葉に対して、自分の文化を軽んじられたみたいにもやもやしている。

 

私は何を憤っておるのだ⁈

1000年前から京都に住んでいる、京都の代表みたいにギャーギャー言うのはおかしいやん。

分かってんねんで。

分かってるけど…

もやもやしながら、そっとホワイトボードの文字を「送り火」と直しました。