ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

遠くの花火

空晴の「遠くの花火」公演を観に、independent theater 2ndへ。
劇団設立10年を迎えて、しみじみしたお芝居でした。

空晴は設立の年に、劇団員の川下ともこさんが亡くなるという、悲しい体験をしています。
10年が経ったとは言え、犯人はまだ捕まっていないから、
この経験も、まだ終わったとは言えないのですね。

大切な人を亡くした時、どんな特効薬で悲しみを癒せるか。
「明日になったら教える」と言うけれど
明日になったらまた「明日」
けれども、昨日より今日がましになることはなくて、不意に悲しみに押し潰されそうになることもある。

難しい、どうしようもないことをちゃんと言葉にして伝えるのは、さすが。

深く悲しい体験をした人は、優しくて強いな。
ちゃんと叱って、笑わせてくれる。