ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

となりのところ

劇団空晴「となりのところ」公演を観に、HEPホールへ。

空晴はこの公演の間に、劇団員を亡くした。
遺された劇団員に対してどんな風に声をかけたらいいのか分からない。
けどお芝居はそんな私にも優しかった。

それぞれ色んな背景を抱えている隣近所さんに、
どこまで踏み込むか、話を聞いたりおつきあいするのがいいのか。
話をしなくてもいいし、したかったら聞くし、パサパサではなく、脂っこくなく・・・。
おいしい豚カツみたいな具合で対したらええねん・・・

このお芝居、最初からそんなつもりで作ったわけではないのだろうけど
思いがけない悲しいことがあっても、優しかった。

終演後、座長の岡部っちに声をかけたら、また涙があふれた。
「優しい作品やったねぇ」と言うと
「それはひめさんが優しいからですよ」と言われた。

うぅ。ありがとう。
平本っちゃん、もうご冥福してもいいよ・・・。