医学科4年生に講義と演習。
基礎研究に配属が決まり、論文精読や実験研究を始める前に、学術論文について学んでもらう。
「学問は、コミュニケーションや研究が行われ、先人の知識の上に一つ一つ新しい知識が積み重ねられて知の体系というものを形作っています」
という口上から始まり、
2時間かけて学術情報の発生サイクル、論文の構成、PubMedの使い方上級編、文献入手の演習などを行う。
よく聞いている学生でも、いざ演習となると、戸惑っていたりする。
反対に、要領の良い学生も見受けられる。
私の大学時代より随分と真面目で素直だわ。
電動書架が、スイッチ一つで開くのも、喜んでいる。
エキサイトしすぎて、手を壁にぶつけたりしている。
一人で黙々と、納得するまで問題に向き合う学生もちらほら。
壁にぶつかりながらも、こういう人が成長するんだろうな。
少なくとも、私の大学時代より、ちゃんと学ぼうとしている。
生徒達を見ていると、まだまだ世の中は捨てたものじゃない、と思えるのでした。
