ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ヘイトスピーチ

人権研修を受講。
講師は元毎日新聞記者、現在はフリージャーナリストの中村一成さん。

ヘイトスピーチの動画を見た。

何これ?

集団が道を歩きながら
「国から出て行け」とか「殺せ」とか、「大虐殺するぞ」とか
拡声器で主張している。
中には女子中学生の姿も。

デモなので、警察官に守られている。
こんな運動、2009年から始まったらしい。
2009年12月4日に京都の朝鮮学校を襲撃し、1月14日にヘイトデモをしたのが始まりだとか。

この運動の中心人物は、前回の都知事選に出馬して、11万票も獲得したそうだ。

こ、こんな世の中になってきてるんや。

珍しくって映像をじーっっと見てしまったけれど、
観た後で心臓がドキドキして気分が悪くなってしまった。
今、思い出してもドキドキする。
言われている人の立場なら、どれほど恐ろしいだろう。
参加していた女子中学生も、こんなに偏った思想でこの先心配だわ。

在日外国人だけじゃなく、人権問題は色んなところに及んでいるらしい。
同和問題、女性、子ども、高齢者、障害のある人、外国人、ハンセン病・感染者・難病患者、犯罪被害者、ホームレス、性同一性障害性的指向、刑を終えて出所した人、アイヌの人々、婚外子、識字問題、北朝鮮当局による拉致問題
差別の原因はいくらでも作れるし、誰だってなり得る。

昔、お坊さんが話していた。
一本の棒に、右と左がある。
左が気に入らないと半分切り落としても、右と左はできる。
それをまた半分切っても、右と左がある。
どこまで切っても収まらない。

色んな違いがあっての人間なのだ。

京都で始まったらしいけど、これまで知らなかったのは、目を背けていたからかもしれない。
研修後、あまりにショックを受けすぎて、アンケートを提出するのも忘れて職場に帰ってしまった。
上司に、「そんだけ研修の意味があったってことやな」と慰められた。