職場でハラスメントに関する人権研修を受講。
私の前方に、難聴のMちゃんが座っていた。
彼女のために2人の手話通訳者が控えていた。
Mちゃんは普段からものおじせず、明るくて少々図太いところがある。
私とは読唇術でやり取りするけれど、通訳の方とは手話で話していた。
すごいなぁ、私の知らない言語を持ってるんやなぁ、とちょっと尊敬。
研修が始まると、通訳者さんがMちゃんの前に座り、手振りや表情で一言一句伝える。
ところがMちゃんはあっという間に寝落ちしてしまった。
後ろから見ていても分かる睡眠の深さだ。
通訳の方、交代しながら熱心に手話で表現している。
あんなにベクトルを向けられても寝られるMちゃんはすごい。
そして虚空に向かい、かなりのエネルギーを使って伝える手話の方々もすごい。
私なら、肩をすくめて仕事を放棄するかも。
もう研修を聞くよりもそっちが気になって仕方がない。
Mちゃんは研修終了後も寝ていた。
手話通訳の方が、トントンと叩いて起こした。
何とも言えない時間でした。