ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

手話通訳さん

職場でハラスメントに関する人権研修を受講。

私の前方に、難聴のMちゃんが座っていた。

彼女のために2人の手話通訳者が控えていた。

Mちゃんは普段からものおじせず、明るくて少々図太いところがある。

私とは読唇術でやり取りするけれど、通訳の方とは手話で話していた。

すごいなぁ、私の知らない言語を持ってるんやなぁ、とちょっと尊敬。

 

研修が始まると、通訳者さんがMちゃんの前に座り、手振りや表情で一言一句伝える。

ところがMちゃんはあっという間に寝落ちしてしまった。

後ろから見ていても分かる睡眠の深さだ。

通訳の方、交代しながら熱心に手話で表現している。

あんなにベクトルを向けられても寝られるMちゃんはすごい。

そして虚空に向かい、かなりのエネルギーを使って伝える手話の方々もすごい。

私なら、肩をすくめて仕事を放棄するかも。

もう研修を聞くよりもそっちが気になって仕方がない。

 

Mちゃんは研修終了後も寝ていた。

手話通訳の方が、トントンと叩いて起こした。

何とも言えない時間でした。