KAVCプロデュース公演 手話裁判劇『テロ』を観に、神戸アートビレッジセンターへ。
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ドイツ上空で旅客機がハイジャックされた。
テロリストがサッカースタジアムに旅客機を墜落させ、7万人の観客を殺害しようと目論んだのだ。
しかし緊急発進した空軍少佐が独断で旅客機を撃墜する。
乗客164人を殺して観客7万人を救った彼は、英雄か?犯罪者か。
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この裁判劇を見て、観客が有罪か無罪の投票をする。
被告、証人、遺族の証言によって、検事や弁護人の突っ込みによって、見え方がどんどん変わる。
・スタジアムの人達は15分以内に避難させられたんやなぁ
・パイロットは、人質が武器に見えたんやなぁ
・機内の人々は、協力してテロ犯を阻止しようとしたんやなぁ
いっぱい考えて、頭がパンパン。
その上、この芝居は、聴者、ろう者、視覚障碍者の俳優が、2人一組で出演する。
字幕と手話と点字ブロックが芝居を補佐する。
目も耳も、情報がいっぱいの2時間15分。
2時間の上演を見て、私の判決を投票した。
客席は3:2の割合で「有罪」だった。
判決文でフォローしてもらった気持ちだけど、入れなかった方のコインがかばんの中に入っていて、私の選択がそれでよかったのか、ずっと考える。