ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

保存会法人化50周年

函谷鉾保存会の財団法人化50周年記念事業祝賀会に
平成女鉾清音会会長として、お招きいただいた。

祇園祭は1100年を超える歴史があるけど
時代に応じて様々に変化していった。

50年前、函谷鉾町のある四条烏丸はオフィス街となり
住人(夜間人口)がほとんどいない危機を迎えたそうだ。
その時「保存会を法人化しよう。鉾宿を貸ビルにして、賃料を取れるようにしよう」
という画期的な提案で、他の山鉾町32ヶ町に先駆けて法人化したのが函谷鉾だそうだ。

現在、お町内としては夜間人口がほぼ0人にも関わらず
以前お町内に住んでいた方、関係者の紹介で入った方など
保存会や囃子方として活発に携わる人々がたくさんいらっしゃる。
先見の明で、未来の祭を助けてくださったのだなぁ。

八坂神社の宮司さんが
「これからの時代は、変化するスピードがどんどん早くなる」
とおっしゃった。

時代を見越して準備して
伝統だけじゃなく、未来を想像する頭も必要なのだ。

50周年を記念して、新調の天井幕が披露された。
鶴の刺繍です。
復元じゃなくて新調、というのも祇園祭としては珍しいのです。