ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

オケピのマリーさん

劇場探検ツアーの最終日。
私が眠っている(演技)のをいいことに、子供らは好き放題。
私の手を動かしたり、
耳元で鍋の蓋を叩いてみたり。
「ひづめちえやって」とパンフレットに載っている本名を呼んだり。

このツアーは完全に架空の世界ではない。
パンフレットにも、役者の名前が載っている。
半分は本当だから、子供達も分からなくなってくるらしい。
ホールの地図、楽屋で食べ散らかされたお菓子、3階の幽霊、搬入口でサボる職員、奈落のヘビバンド、ホワイエに出没するピエロン、オーケストラピットで500年眠るマリーさん。

子供達はムカデ大王をおびき寄せるために、必死で悪口を叫ぶ。
「アホ!」「トンマ!」「くそじじい!」「出べそ!」
イマドキの子供も、「トンマ」なんて言うのね・・・。

で、ラスト、出演者が手を振ってもお別れがつらくてバイバイもせずにこぶしを握りしめて耐える。
湖東童子と湖西童子がお母さんと再会して、湖の向こうに消えるのを見届けて
客席のの明かりがついたら自分もお母さんの元に走って行く。

きっと不思議な体験が残るのでしょうね。

ムカデ大王はみんなの勇気玉で駆逐されたけれど、きっとどこかに潜んでいますよ。

劇場探検ツアーは3年目を迎えて一旦区切りがついた。
マリーさんも少し眠ります。
またどこかでお会いしましょうね~!!