ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

助手のフェルゼン

オーケストラピットの女王、マリーさんには小道具を持って来てくれる助手がいる。
去年に引き続き、今年も古野クン。
元々はムカデの足役として来てくれたのだけれど
マリーさんの助手も務めてくれることになった。

私は毎回、違う名前で呼ぶ。
いわゆる、無茶ブリ。
去年は
「フェルゼン」とか
「セバスチャン」とか
ウサイン・ボルト君」とか
「北島耕介君」とか。

そのたび、名前に合わせたキャラで登場してくれるんだけど、
今年は本人から申告してくれるようになった。

「東進ゼミナールの林修先生」でお願いします、とか
ブルース・リー」とか
「ドラゴン・ボール」とか。

彼なりに、ネタにはかなり悩んでいるようだ。
たいてい、聞いた人にキョトンとされる。
インカムを付けている湖西線のG氏が、湖東線のM嬢に「古野君、スベりました。どうぞ」と伝達する。

途中で日和ろうとしたこともあった。
でも「役者なら闘え!しょうもないギャグでもやらないよりマシ!」とハッパをかけた。

努力を続ける若者の姿は美しい。
そのうちにツアーについているインターン生が応援してくれるようになった。

そして最終日の湖西線チーム、「あまちゃん」で登場した彼に拍手が起こった。
す、すごい!
正解があったんや!
よかった!よかったね!

チョイ役こそ、工夫と努力で勝利を勝ち取るべし!
これからもがんばってね、吉野君。(←これをやりたかったけど、小さすぎてほとんど伝わらないギャグです)