ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

立っている阿弥陀如来

叔父の四十九日と仏壇への入仏式法要。
いとこはお坊さんも驚くほど立派なお仏壇を用意していた。
お経の後、ご本尊の阿弥陀如来について教えていただいた。

如来像は座っているのが常だけど、浄土真宗では立像なのだそうだ。
菩薩は如来になるための修行中なので立っているけれど、
如来は悟りを開いたので、座っている姿が多いんだって。
それでもこの世や遺族達を見て、じっとしてられなくなって立っている様子だとか。

「四苦八苦」というのは、中国でつけ加えられた思想。
仏教発祥の地、インドではそんな意味はありません。
苦の根源は欲なのです。
身体が痛い、お金が欲しい、知識が欲しいと思う心が苦を作ります。
現世で得られるものは、亡くなる時にすべて離れます。
だからあの世には苦がありません。
それでも仏さんは皆さんの様子を見て、心配しておられるのですよ。

はぁ。(学びたい)と思うのも、苦の原因なのね。
それなのに
「ネタは他にもたくさんあるのですか?」
とお坊さんに聞いてしまった私は、煩悩のカタマリでござる。

仏さんにも心配されるはずだわ。