ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

怒りを力に

京都・東山花灯路出演に向けて稽古。
の前に、太鼓の調べを交換。

祇園囃子で使う太鼓は締太鼓。
胴部分と皮面を紐でつなぎ、締め上げる。

きつく締め上げるほど皮が張って、鋭く高い音が出る。
私達太鼓方は、毎回稽古前に全力で締める。
稽古のある日はスカートで来れない。
稽古が始まる頃には手が真っ赤いけ。

太鼓を締める赤い紐は麻でできていて、非常に丈夫。
それでも稽古のたびにギュウギュウ引っ張るので
そのうちモケモケになる。
下手すると擦り切れそうになる。

1本2万円くらいするので、貴重品。
買いたては引っ張っても引っ張っても伸びるので、
均等に育てなければなりません。

先週、ちょうど腹の立つことがあったので、
笛方と話しながらエキスパンダーみたいにずいぶん伸ばしました。
何事も無駄にはなりません。