ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

朗読卒業生達その後

去年行った朗読劇アカデミーの生徒さんと、新年会。
17人中15人の参加。
あれから2か月以上経つのに、絆が強くて感激。

一人ずつ、あれからどう過ごしたか、これからの活動についてなど報告された。
「話すことなんてないわ~」とおっしゃりながら
それぞれのお話の濃いこと!

特に嬉しかったのは
朗読講座を機会に自分の地声が好きになったというMさんのお話。
それまでは対象に合わせて
「人前では高い声で」
「子供には優しい声で」
など意識してきたけど、自分の低い地声に自信が持てたって。
Mさん、講座の最終日には線の太い、堂々と明るい人格になっておられたもの。

Oさんは発表会が終わった後も
自分の担当した朗読部分をとても気に入って
度々口にしては(こうすれば良かったかな)と考えている、
と言っておられたし

Tさんは声を出すのが好きになって
原付に乗りながら大きな声で叫んでいる、
とおっしゃっていた。

Aさんは「文字の世界を音とイメージで立ち上げる」
という私の言葉をメモしていて、
今でも人前に立つときに生かしている、って。

熟年講座なので、中には
大きな病気をされたり、
大切な人を亡くしたり、
ご家族の介護をしながらだったり
色んな苦労も話してくださる。

でも「人生、何一つ無駄なことなんてないんです」とおっしゃるMさん。
「そうそう、ふて寝してても無駄じゃないんです」と突っ込むIさん。

皆さん心から発しておられるので、聞く者の心に直接響く。
見事な語り手です。