ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

朗読の姉講座

今、持っている朗読講座は2つ。
文化会館で行っている「熟年朗読劇アカデミー」と
去年の卒業生達に依頼され、町家で開催している「朗読継続講座」

スタートが「熟年」対象なので、年長の方々ばかり。
今日は「継続講座」。
夏、体調を崩して欠席していた79歳の方が久しぶりに顔を出してくださった。
認知症のご主人の介護疲れもあったそうだ。

その方は、コピーで渡したテキストをすべて手書きで清書している。
「ここの読み方は、こうですよね?」
と、予習もしておられる。

他にも皆さん、色んな事情を抱える中、
楽しみに通ってくださるのがありがたい。

こちらでは今、芥川龍之介の『トロッコ』を読んでいるのだけど
「板草履」ってどんなの?、とか
「信号待ちで、昔の思い出がふとよみがえる瞬間がありますよね」など
色んな脱線もはさみつつ、精読していく。

私は掘り起こすのを手伝うけれど、宝は生徒さんの中に埋まっている。

最後の一段落。
「もうここの読み方は、○○さんに委ねます」と言ってみた。
実際のところ、私が一番感動してたりするのですもの。

写真は、町家に活けられたお花。
明日は重陽節句
菊に綿をかぶせて体を拭いたり
菊酒を飲むのだそうです。