ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

カリスマ観劇者

雑誌に「カリスマ読者」と言われる方があるように
演劇界にも「カリスマ観劇者」的ポジションの方々がいらっしゃる。

劇場に行くと、大体最前列のど真ん中あたりでお見かけする。
先行予約特典やパンフレットなどはすべてチェックしておられる。
いつもお洒落をして客席を華やかに彩っている。
「開演中は携帯電話止めなくちゃ」とパフォーマンスもしてくれる。
私も舞台上から「え~と、何だったっけ?」と
ド忘れした作曲者の名前を聴いたことがある。
それくらい観に来てくださっているのだ。

彼女達のすごいところは、お客さんとしての立場を超えないところ。
関係者と知合いになっても、終演後楽屋に訪ねて来たりしない。
受付に差し入れを託して、さっそうと帰っていく。

だけどお客さんだから、純粋に厳しい。
芝居が良い時は心から絶賛して、何度も劇場に足を運んでくれるけど
悪い時は、持ってきた差入れ(お米であっても)持って帰るそうだ。

そんなお一人、N嬢とお話をした。
週に4ステージは見ているらしい。
「小劇場は今の面白いものが全部詰まってるんです」と言ってくれた。
ドラマ、時事ネタ、ファッショントレンド、生身の人間の生き様・・・。

これまで面白かったお芝居も教えてもらった。
いやぁ楽しい!
普通に観るよりドラマチック!

小劇場を応援してくれてありがとう!
がんばりますぞ!

*写真は夏に行ったびわ湖ホールでのリハーサルです。