ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ストリッパー物語

『ストリッパー物語』を観に、びわ湖ホールへ。
つかこうへいの作品だけど、完成戯曲はないらしい。
口立てで演出をつけたからだって。

パッションあふれるつかさんの舞台は観ることがなかった。
今回びわ湖ホールに来るし、せっかくだから見ておこう!
と、思ったのがポツドール三浦大輔さんの演出。

三浦さんの作品は「芝居をしない」というポジション。

だからこの『ストリッパー物語』も
ボソボソとリズムをつけず、リアリティあふれる芝居だった。
BGMの音楽もちょっと歪んでる。
え?これがつか芝居?と思えるほど淡々と進んだ。

最後はストリッパーさんが病んで、とことん暗かった。

カーテンコールで出てきた主演のリリー・フランキーさんが
「こんな陰惨な結末でマイクを握るのも何ですが・・・」
と、トークを始めた。

なんか暗澹たる気持ちで劇場を後にしたけれど
ま、歪んだ愛はつかさんらしい、というべきかな?