10月からのたばこ値上げで、愛煙家は打撃を受けているらしい。
私は基本的に煙草が好きではないが、
苦手を通りこして畏敬の念を抱いている紳士がいる。
その方は、80歳を過ぎた小柄な名誉教授。
長年スモークにいぶされて、建物に入ってきただけで存在を感じる。
今日もお会いした。
胸ポケットからは煙草がのぞいている。
「僕ね、値上げを期にね、パイプにしようかと思うんですよ」
パ、パイプですか?!
「あれは葉っぱに直接火をつけるでしょ?おいしいんですよ」
パイプは葉っぱの火を消さないように注意がいること、
パイプ本体は日本では高くて、外国に行った時にコレクションしていること、
パイプ用の葉を売っていた高島屋が最近売っていないこと
など、教えてくれた。
「煙草はイライラした時に吸いたくなるけど、
パイプはゆったりしている時間にくゆらせたくなりますよね」
と、煙草好きの人が相槌をうっていた。
癒しの時間かもしれへんけど、自分の命も縮めてるんちゃうかなぁ?
とは言えこの先生、80歳を過ぎてもお元気だわ。
パイプと言えばアルプスの少女ハイジのおんじもくわえていた。
あれは、煙草の害をくぐりり抜けた、
年季の入った煙草おんじにこそ、ゆったりくわえる姿が似合うアイテムかもね。
写真は、お茶の葉っぱです。