ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

書の道

近江八幡へ行ったのは、字を書いてもらうためだ。
あるプロジェクトのために、書家の先生を訪ねて行ったのだ。

その先生の名は、斉藤江湖さん。
イギリスに武者修行に行ったり
ベルリンで個展なんかも開く、
新進気鋭の、気さくなお兄さん。
白い着物を着流して、伸びかけの前髪が額にかかっている。

話を持ちかけると、「おもしろいねぇ」と乗り気になってくれた。
イメージを3人で膨らませた。

「ちょっと、お店見てくる?」と言われ
(そこは古民家を改造した落ち着くショップなのだ)
ふと見ると、机に向かう江湖さんの姿。

なんと神々しい。
盗み撮りしたら、オーラが写っていたよ。

書は、一度きりの勝負。
インスピレーションを筆に降ろして、紙に映す。

出来上がったのは、すばらしい文字でした。
文字以上の表現が現れているの。
炎立つイメージ、
衝き立てるイメージ、
躍動するイメージ
3パターンの字をもらいました。

いやぁ、涙が出たよ。
ついでに吹き出物から血も出た。
帰り道、同行した友達は「いいオトコでしたね~」と、興奮さめやらぬ様子だった。

発表できる時期が来たら、お見せします。
江湖先生、ありがとうございました!!