ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

囃子がうまくなるコツ

平成女鉾清音会稽古。
今は新メンバーを迎え、集中練習の期間なのだ。
この期間は、囃子の稽古だけじゃなく、
祇園祭についての知識も深めていただく。
題して「聞かせて、教えて、清音ちゃん」コーナー。

今日は事務局長Yさんの担当。
彼女は普段物静かだが、誰にも負けない情熱と粘り強さを秘めている。
テーマは「お囃子について」
用意した小道具を使って、紙芝居風にお話してくれた。

囃子に正解はない。先輩も、悩みの中に喜びを感じてやっている。
西洋の音楽は、シンプルなものから複雑な発展を遂げた。
日本の音楽は、元はたくさんの楽器を使っていたのに、
世阿弥の影響でどんどんそぎ落とされ、シンプルになっていった。
この3つの楽器で良い囃子を奏でるためには、目的を見失わない事が大切。
祇園囃子の目的は、神人和楽。
そして囃子がうまくなるには、長く続ける事が大切。
平成女鉾清音会に入会すると、もれなく先輩がついてくる。
先輩も山越え谷越え、続けてきた。
悩んだ時は、先輩にも相談してほしい。

さすがYさん。
すばらしい講演だった。
新人より先輩が感動したかも。
少なくとも私は、涙が出そうになったよ。