ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

日詰さんの運命

少しほとぼりがさめたと思うので書こう。
先日のSPAガス爆発事故。

被害者の中に、同じ苗字の人がいた。
小学校の同級生が「日詰の親戚か?」と連絡してきた。
実家にも、某テレビ局から「今重態の方が同じ苗字ですが、ご親戚ですか?」
と問合せがあったらしい。

読み方が同じでも、漢字まで同じ「日詰」さんは、あまりいない。
父が東京や地元、色々連絡したが、その方を知っている人はいなかった。
そうなると、やにわに気になる。
その後のニュースでも「日詰さん」の写真は出てこない。
親族の姿も映らない。
身寄りが無いのかなぁ。
なんだか、他人事じゃない。

ある日友達が「日詰さんていう友達がいるんやけど」と話してきた。
東京に行ったらお寿司をおごってもらう仲らしい。
その奥様が「真理さん」なのだそうだ。
今回の被害者だ。

10年ほど前の写真を見せてもらった。
スーツを着た明るい感じの美人だった。
当時はアパレル会社に勤める、
バリバリのキャリアウーマンだったらしい。

その日詰さんが、どんな運命でSPAの賄いをしていたのか。
そして爆発事故という悲劇に巻き込まれたのか。
本来は遠い存在だった人が、亡くなってから近くなった。

土曜日にはお葬式もすませたらしい。
事故がきちんと解決し、彼女達が安らかにご冥福されることをお祈りします。