ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

にんげんっていいな

今日稽古場で「まんが日本昔話」の歌が流れていた。
この歌の主体は、人間なのか違うのかで、紛糾した。
稽古場では「これを歌っているのは人間だ」という意見が勝っていた。
検証してみよう。

『にんげんっていいな』 山口あかり作詞・小林亜星作曲

くまのこ見ていた かくれんぼ
おしりを出したこ いっとうしょう
夕やけこやけで またあした
またあした
いいな いいな
にんげんって いいな
おいしいおやつに ほかほかごはん
こどもの かえりを まってるだろな
ぼくもかえろ おうちへかえろ
でんでん でんぐりかえって
バイ バイ バイ

もぐらが見ていた うんどうかい
びりっこげんきだ いっとうしょう
夕やけこやけで またあした
またあした
いいな いいな
にんげんって いいな
みんなでなかよく ポチャポチャおふろ
あったかい ふとんで ねむるんだろな
ぼくもかえろ おうちへかえろ
でんでん でんぐりかえって
バイ バイ バイ

?@「・・・だろな」という歌詞が微妙である。 人間なら、「待ってるんだ」「眠るんだ」で良いではないか。
?A人間を見ている「くまのこ」や「もぐら」を観察している視点。人間離れしたものを連想させる。
?B歌のバックに流れていたアニメーション。あれは、木霊みたいな感じじゃなかったかい?

うん。
あれは、人間に憧れた「人間じゃないもの」が「にんげんっていいな」と歌っている歌だよ。
そして、自分のねぐら(おそらく木の洞とか)に帰って行くんだ。
私の意見はこっちだ。きっとそうだ。