ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

雁磔

第210回考究会 二世 茂山七五三師 人間国宝認定祝賀「狂言の会」を観に、京都観世会館へ。

友人が今回演じたのは、「雁磔」。

弓矢で雁を狙っている大名を差し置いて、通りがかりの人が礫(つぶて)で仕留めてしまったのでひと悶着する物語。

仲裁人も巻き込んで、協議の結果、

試しに大名に死んだ雁を射させる

けど、外してしまう、というシンプルなコント。

 

雁が立烏帽子で見立てられているのが洒落ていた。

確かに鳥っぽい。

そして、人が抱えている様子を見て、だんだん可愛く見えてきた。

死んでいるのに。

 

友人のステージは、大体台詞を噛んだり忘れたりするのが見どころ。

いつからか観客が楽しみにしていて、ちょっとしたヒヤヒヤがよくウケる。

こんな発表会もありよね~。