ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

カニカニサギ

20時頃、スマホが鳴った。

0800から始まる電話番号。

出ると、とても騒がしい中で話しているようだ。

 

「北海道の海鮮市場ですけども。昔、ご利用いただいた」

夜8時に、市場はこんなに活気づいているのだろうか?

「このたび40周年を迎えて、期間限定のフェアを行っております」

ちょっと訛ったお兄さんが、立て板に水で話してくる。

「高級料理店に出す海鮮の7種詰め合わせ、普段は4~5万円するものを19800円」

北海道へは2015年に公演で訪れた以来、足を踏み入れていない。

私「何ですか?私、そちらに行ったんですか?それとも以前、お宅から取り寄せしましたか?」

電話「昔の伝票を見て、かけております。箱を開けたら涙流して喜ぶ内容です。10年に一度の特別企画です」

私「ほな検討するので、ホームページはありますか?」

電話「検討って…滅茶苦茶美味しいですよ。じゃあ、17000円」

いや私は値切っているわけではない。

それに17000円分もの海産物、新鮮なうちに食べ切る自信がない。

私「ちょっと即答できません。電話じゃないと注文できませんか?」

電話「電話だけで承っております」

私「伝票って、何年何月何日ですか?」

電話「だから昔の・・・では」

と言って、切られた。

 

電話番号で調べると、カニカニ詐欺だったみたい。

突然の電話で、品物も見ずに、買う人いるのかな?

写真は2015年に小樽の市場で食べた海鮮丼です。

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