ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

京の都に捧げる音 ─ 祇園囃子の調査とそれにもとづいた創作

京都市立芸術大学大学院 音楽研究科修士課程 日本音楽研究専攻の廖 婉婷( LIAO Wan-Ting/りょうわんてい)さんのセミナーを聴きに、京都市立芸術大学へ。

廖さんは、平成女鉾清音会の21期生。
『伝統を受け継ぐと同時に、時代とともに進化させていくべき」という考えをもって、祇園囃子の音の分析を行ない、「平成女鉾清音会」の実際の稽古にも2年間参加しました。京の祇園囃子の音楽的特徴を明らかにするとともに、それを応用した新たな作品も披露したいと思います。』
と、祇園囃子の解明と独自の楽譜化の研究発表。

台湾からの留学生なのに、日本語ですらすらと発表していました。
私からすれば、(なんとなく、こんなもの)として覚えた囃子だけれど
詳細に分析していて、発見もありました。
この楽譜を活用したら、禁忌の曲の組合せの原因を理論的に判明し、解禁できるかもしれない!

続いて祇園囃子をモチーフに創作したピアノ曲やリコーダーとの現代音楽の演奏。
梅雨明けに向かう山鉾町の景色を表した、現代音楽でした。
私には祇園祭の鉾が近づく迫力と、地下で走る阪急電車が感じられました。