ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

都のまつり文化研究会

【都のまつり文化研究会】『祇園祭細見III』講演を聴きに、京都府保険医協会・会議室へ。

八反裕太郎さん(都のまつり文化研究会代表・頴川美術館学芸員
『古写真と映像が語る祇園祭 - 知られざる明治26年昭和16年山鉾巡行を中心に-』
吉田孝次郎さん(公益財団法人山鉾連合会前理事長・京都生活工藝館無名舎主)
◇『これからの祇園祭祇園祭後祭山鉾巡行と大船鉾の復興を終えて-』
の2つの話題。

昭和時代の動画を見たり、明治時代の写真を見たりして、昔の人が山鉾巡行にかけた思いを思う。

吉田さんは、戦争中に中止されていた山鉾巡行復興の話をしてくださった。
四条烏丸(現在COCON烏丸地点)に、GHQの本部があったらしい。
そこへ「山鉾巡行を再開したい」とお願いに行くんだけど、財閥解体や財産税で現金が出回らない時代、豪華な懸装品を見たら、接収されるかもしれない。
可能性はとても低かったけれど、その前に展示をしたことが功を奏したらしい。

昭和初期の祇園祭は静かだった。
氏子町の厳粛な雰囲気を保ってほしい。
露天商に負けてはいけません。
ゴミゼロのボランティアさんはさりげなく。
ちまき授与の方々は、大声を上げて張り切りすぎないでほしい。

後祭りの雰囲気は、そのような意味で、昔の祇園祭の面影を残しているそうだ。
今年の祇園祭も、そろそろ始まりますな。
一年一年が歴史を作る。
さて今年は、どんなドラマが待っているのかしら。