ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

竜宮水

先日伺った、「祇園祭おさらいの会」
いろんな文献を照らしあわせて、祇園祭に関する伝承や通説を検証する。

その一つに「竜宮水」の謎があった。
八坂神社の社殿の下に池があるという噂。

井上頼寿「京都民俗志」(1933)や
鈴木日出年「祇園祭と八坂神社」『講座記録-祇園祭祇園祭山鉾連合会(1981)などの文献を見るに、
神社本殿の下に湧水による池があるらしい。

え?八坂神社の下に?!
「いやいやそれは・・・」と言いかけたところ

「池は確かにある」と発言した男性がいらした。

その方のお父様が子供の頃、実際に見たらしい。
お家が神官さんと仲良しで、大人が話し込んでいる間に探検していたところ、
本殿の下への入口を見つけた。
子供なら入り込める大きさなので、進んでみると
石組みで囲まれた池があった。
中心に石があった。
とのこと。

70年前の話だそうだ。

そのお父さまは今は他界されているそうだけれど
かなり信ぴょう性がありそうだ。

これからは龍神様も、祇園水も、みんなつながってきそう。

神泉苑の井戸につながっている、という説はまだ信じ切れないけれど。